でも、僕がベルギーに来た時...20年前は僕もベルギーの人たちにお世話になりっぱなしで、迷惑かけまくり、きっと皆「コノ ニホンジン アタマオカシイ ナニカンガテ イルンダ!」って思っていたに違いないんだよね。自分でそう思うのだから間違いない。でもね、僕が今、まだこの地で当時の友達やおじさん達と仲良くしてもらえるのは、どこかで「ギブ & テイク」が成立していたからではないかと思う。それは時として言葉とか、気持ちだとか、成績だとかお金だとかに形を変えつつも、20年という長い月日の中ではお世話になりっぱなしって事では無かった...と思っている。チャラにはなっていないかもしれないけれど。
先日、ビール~ムール貝~ビール~ムール貝~ムール貝~ビール~ティラミス~コーヒーと、食で釣って日本人総勢5名を自宅に招待して腹を割って話をしてみると、なるほど、誤解していたのは僕の方で彼らは純粋に強くなりたい一心で頑張っているのが伝わった。
さらに皆で食事をした数日後、辻浦君が練習中いきなりウチに寄って来てくれた。氷点下の中、ウェアを着こんで、クロスバイクに跨っている彼を見ると、15年前の自分を見ているようで、爺心からか応援したくなった。相変わらず、何を考え?何をしに?来たかは不明だけど、ランチのパスタを食べて、コーヒーとデザートを食べて元気に帰って行った(笑)。
いつか彼らがもう少し大人になって後継の選手たちの面倒を見る余裕が生まれた時に、今、彼らが受けている恩恵をそのまま後輩に引き継げるように、頑張ってほしい。選手として成績を残すのは大事な事だけど、もっと大事な事は人と人の繋がりであり、その繋がりが大きく広がる事が今の日本の自転車競技にとって重要な事だと思う。