この度、エアロ・アズールでは、Team Eurasia-Museeuw Bikesをスポンサーさせていただく事となりました。今後、こちらのコラムで、若手選手の活動内容を皆さんにお届け致します。是非、応援を宜しくお願い致します!
「vol.2 : チーム ユーラシア 所属の竹ノ内選手のご紹介。」
名前: 竹ノ内悠 ( YU TAKENOUCHI )
生年月日: 1988年9月1日
ここ2年の主な戦績 全日本選手権ロードU23 3位 全日本選手権MTBU23 2位
ベルギーに来て、2週間が過ぎた。5月末までの長期海外遠征。日本にいるときと違い、毎日の生活が全てにおいて、自転車のために使える時間。海外でレースの経験を積み、自分にチャレンジしていくこと。この時間を自分は長い間、渇望してきた。
僕はこの3年間、先の見えない時間を過ごしてきた。自分の目標とするところは何なのか、僕はどうなりたいのか。その質問をされるのが一番こわかった。自分で自分のことがよくわからなかった。高校を卒業後、大学に行くのか。それとも、大学に行かずに自転車だけをしていくのか、日本でレースをするのか、海外に行くのか。どうしたいのかが何も見えなかった。シクロクロスやマウンテンバイクの世界選手権に出場し、世界に挑みたいと思っていた。そのためにはどうすればいいのか。何が正しい道なのか。その答えを探していた。
自分のことなのに、情けなかった。結局は大学に行き、マウンテンバイク、シクロクロスを中心にレース活動をしていたが、どこかメリハリがなく、レースをしても、ただレースをこなすだけで、自分の思い描く理想のレースとはかけ離れたレースをしていた。結果も出ず、走れてなかった。レース後、そのレースを思い出そうとしてもよく覚えていない。レース中も、うわの空のような状態だった。自分が何のためにレースをし、自分がこれから先、どこに向かうのかという意識が欠落していた。その指針がほしかった。
去年、多くの人に出会い、そして別れも経験し、自分の望む道、挑みたいところが海外であることを確信した。レースをする意味も見出すことができた。踏み出しきれなかった自分が、ようやく動き出した。そうとわかってからの自転車に対する自分の考え方は大きく変わった。以前より増して、自転車と自分のあり方を考えるようになった。
自転車と真剣に向き合えるようになり、今、自転車競技に専念できる環境に身をおけることが、多くの人に支えられているということを考えた。お世話になっている人、お世話になった人、これからお世話になる人。全てに対し、感謝の気持ちが自然と湧いてきた。そうすると自然にレースも楽しくなり、走れるようになってきた。
「自転車」という自分にとっての最大のツールを使い、世界に挑める環境が、ここベルギーにはある。自転車に専念できるものは全てある。ベルギーでの生活の場所、走るための機材、強くなるためにトレーニングする時間、多くのレース。言い訳は一切効かない。自分の行くべき道の答えはもう見えている。チャンスはたくさんあり、モノにできるかどうかは、自分次第だ。
ベルギーに来て、3度目のレースでようやく24位という結果を出すことができた。しかし、ベルギーに来てまだ2週間。まだまだはじまったばかり。自分と向き合い、挑む時間はたくさんある。今の環境に感謝することを忘れることなく、更に上を目指して僕は走り続ける。