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「ゆとり世代の選手たち」

ベルギーにチーム ユーラシアでサポートする選手たち7名が到着した。所属する選手たちは、みんな若い!若い選手を集めたのだから当たり前だが、僕から見たら同世代とは言わないが、ちょっと前まで同カテゴリーのレースを走っていたからかなり身近に感じるのだけど、彼らから見たら僕なんかはお父さんの世代に感じている事だろう(笑

しかし、いくら身近に感じていたとしても、世代のギャップは理解しがたいものがある。そう、彼らは全員「ゆとり世代」と呼ばれる環境で育ってきたのだ。

「運動会で順位をつけない」とか「学校の授業で人前で褒めない」とか、僕が「2002年頃=ちょっと前」にニュースで聞いて「えぇぇぇ~~~」と思った教育を受けた世代の選手達だ。

まぁ、彼らにしてみたら8年前はまだ中学生だったわけで「大昔」と感じている事だろう。実際に、彼らがどのような教育を受けたかは知らないが、「87年4月以降に生まれた子」をゆとり世代と定義付けるなら、彼らがここに当てはまるのは間違いない事実である。

自転車レースは常に「戦い」である。集団の中でポジションの位置取りの為に目に見えない「戦い」をし、アタックして他の選手をぶっちぎる為に「戦い」、千切れそうなまでに限界に追い込まれた時は自分との「戦い」だ。

それは普段の生活でも同じことで、トレーニングだって他のライバルたちと巧妙な駆け引きをして「戦い」、疲弊しきった体で、人よりより多くのトレーニングを積もうと自分と「戦う」。
面倒だな、と思っても手洗いうがいをする事は、自分の体調を管理して律する為に、やはり自分との「戦い」だ。
FEATURE
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7人集まれば、それぞれ個性がぶつかる。昨年、NIPPOと一緒にベルギーに来ていた中山 卓士(昨年はブリッツェン所属)は、レースで自分だけが遅れてしまった日、レースから戻り、一人練習に出かけていた。

昨年、エスぺランスエタージュに所属していた伊藤 翼は、ベルギーに来て最初の数レース、千切れた後、すぐに諦める癖があって、叱咤した事も1回や2回ではない。
しかし、今年、伊藤はチームユーラシアの一員となり、ベルギーに戻ってきて、大きく変わった。トレーニングでもレースでも負けず嫌い的なイイ意味での悪あがきをするようになった。先日のレースでは降ろされたにも関わらず、交通規制の解除されたコースを延々一人で走り続けていた。

選手が到着して2週間あまり、まだ各選手の個性を見抜けていない。しかし彼らには共通して危機に対する想像力が欠落していると感じる。色んな部分で危機感が感じられない。それが「ゆとり教育」によるものなのかは分からない。

しかし、ちょっとヒントを与えてやれば自転車選手とは常に「戦い」である事に気づいてくれる。
そんな毎日を数年間続けられれば、きっと夢に到達できる。



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橋川健(はしかわ けん)
チーム ユーラシア - ムセウ バイクス 監督
ベルギーでアマチュア4年、プロ7年、合計11年の競技生活を送ったのち、昨年か らベルギーに移住。選手たちのサポートを行っている。最近の悩みはまた走りた くてウズウズしてきた事。1970年生まれ。身長180cm、体重70kg。足のサイズは 28cm。山本君とは兄弟と間違われる事も・・・
   
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